ボディジャム102番にカニエ・ウエスト(Kanye West)の曲が使われている件について
来年1月からリリースとなるボディジャム102番、一部店舗では既に新曲が始まっております。
ただ、今回の使用曲について当初のトラックリストから変わっているところがあるとインストラクターの方が話しており、ちょっと気になったので調べてみました。
今回配信されるにあたり変更があったとされるのは以下の2曲です。
15曲目 Forever Drake, Kanye West, Lil Wayne & Eminem
18曲目 Hurricane Kanye West
見てわかる通り、カニエ・ウエストの曲がすっぽり入れ替わっているということになります。
アディダスがカニエ・ウエストとの契約を解除
カニエ・ウエストは今年に入り反ユダヤに関するヘイトスピーチをSNS上で繰り返していることから、企業がパートナーシップ契約を解除するなど、問題になっております。
パートナーシップ契約を結んでいたブランドの一つが今度レズミルズとブランド契約を結ぶのでは、と噂されているアディダス“Adidas”です。
アディダスは2022年10月25日に、ヘイトスピーチを容認することはできないとして、カニエ・ウエストとのパートナーシップ契約を即時解除するとの声明を発表しております(Adidas Press Releaseより)。
(カニエ・ウエストは2021年に本名をイェ(Ye)に変えているので、Ye = Kanye Westとしてお読みください)
カニエ・ウエストのコラボブランドであるイージー”Yeezy”についても終了することとなり、人気シューズシリーズのイージーブースト”Yeezy Boost”も残念ながらなくなってしまいます。
この契約解除によるアディダスの2022年の損失は2億5千万ユーロ、日本円にして約360億円というとてつもない金額になっています。
同社財務レポートによると2021年の純利益は約212億ユーロですので、昨年度純利益の1%以上にあたる損失を被ったことになります。
レズミルズがプレイリストから曲を削除
ニュージーランドのメディアサイト“Stuff”によると、レズミルズはプレイリストからカニエ・ウエストの曲を全て削除し、交換用の曲を2022年末までに準備して提供するとのことです。
(ちなみにここでいうプレイリストとは、インストラクター向けアプリ“Les Mills Releases”内での配信曲リストのことだと思われます。)
あくまでこの情報はニュージーランドのインストラクター向けニュースレター(ようは内部資料)から得たものですが、日本のインストラクターへの配信の時点で既に代替曲に差し替えた状態で送られたものと思われます。
また、今回の新曲だけでなく2018年以降に使用された曲全てが対象とのこと(前述のとおりインストラクター向けアプリ内での差し替えであり、アプリ配信が2018年から始まっているためです)。
全アイテムを調べることはできませんが、ボディジャムでは85番2曲目のClique (Kanye West feat. Big Sean & Jay-Z)がこれに該当しそうです(ボディステップではカニエ・ウエストの曲は発見できませんでした)。
レズミルズとアディダスの関係に影響は?
使用曲差し替えについてレズミルズからの公式発表は出ておりません。
昨年リリースされたボディステップ126番において、2曲目Rasputin (Evil Ears)がロシアのウクライナ侵攻を非難する形で歌詞が入っていない曲に差し替えられた時も特に発表されていないので、おそらく今回も発表はないものと思われます。
ただ、レズミルズとアディダスの間では2023年以降のパートナーシップ契約について近々発表があるのではないかという状況下で、アディダスが痛手を被ってまで契約解除したカニエ・ウエストの曲を使用することはできない、という判断もあったのかもしれません。
以上、レズミルズ社の公式発表はありませんでしたが、カニエ・ウエスト問題についてまとめてみました!