株式買収によりダンロップスポーツクラブがイトマンスポーツスクエアへ
資本提携の発表
2024年9月27日にダンロップスポーツクラブの親会社変更及び店舗名の変更の発表がありました。
ダンロップスポーツの元親会社は、車用タイヤで有名な住友ゴム工業グループの「株式会社ダンロップスポーツウェルネス」でした。
今回、ダンロップスポーツウェルネスの全株式をイトマンスイミングスクールを運営する「株式会社ナガセ」が約4億円で取得したとのことです。
ダンロップスポーツ
ダンロップについて、2024年9月時点では関東の17店舗を中心に北海道・東北3店舗、関西1店舗に加え、全国受託施設9店舗の合計30店舗を展開していました。
ダンロップスポーツの前身は「キッツウェルネス」で、2014年に(株)KITZから株式を取得して誕生しています。
2014年当時の株式取得額は42億円でしたが、今回の売却額は約4億円となっており、単純計算で行くとこの10年で株価は10分の1以下に下がったことになります。
イトマン
イトマンと聞いて多くの方が最初に思い浮かぶのは「スイミングスクール」だと思います。
実は、親会社である(株)ナガセは予備校・学習塾の大手「東進ハイスクール」「東進衛星予備校」を展開している会社で、小中学生の運動塾として「イトマンスイミングスクール」を全国展開しています。
2022年にはブリヂストン傘下の「ブリヂストンスポーツアリーナ株式会社」を買収(奇しくもこちらも有名タイヤメーカーのグループです)するなど、フィットネス事業規模を拡大させており、2024年10月時点でイトマンスポーツの店舗数は北海道・東北5店舗、関東17店舗、中部・近畿18店舗、九州17店舗の計57店舗となっています。
基本的にはスイミングプールがメインで、上記のうち15店舗についてはフィットネスジムを併設して事業を行っています。
ダンロップスポーツがイトマンスイミングになるのか?
上記のとおり、イトマンがこれまで展開していたスポーツ事業はスイミングをメインとしており、買収したダンロップスポーツとは全く形体が異なります。
このため、ダンロップスポーツであった店舗はイトマンスイミングと分けて「イトマンスポーツスクエア」という名称になっています。
2024年12月現在の店舗数は受託施設含めて30店舗、つまりダンロップスポーツだったものがそっくりそのままイトマンスポーツスクエアに変わったことになります。
(店舗一覧:イトマンスポーツスクエアWebサイトより)
https://www.itoman-w.com/shop/
今後何が変わるのか
スポーツクラブの会員、特にレズミルズ好きの目線からすると、今回の買収で何がよくなって何が悪くなるのか、というところが気になります。
一言でいうとレズミルズをイトマンで受けられるのか?ということです。
今のところダンロップスポーツからイトマンスポーツスクエアに変わったことにより提供されるプログラムなどには全く影響は出ていません。
また、イトマンスイミングのフィットネスで展開されているプログラムを見るとレズミルズやラディカルといったアイテムはなく、エアロビクスやズンバ、ヨガといったプログラムが提供されている状態ですので、ここにレズミルズプログラムを入れ込んでいく可能性はあると思います。
ただ、そもそもダンロップスポーツの経営状況が思わしくないところから今回の買収につながっているので、一定程度は事業整理等により店舗閉鎖などが行われるのではないかと思われます。
あくまでただの推測ですので、引き続き注視していきたいと思います。
以上、ご参考になれば幸いです!